一問一答

違いについて、機能と用途の2つの視点でお答えします。

まず機能面ですが、
動画マニュアル作成ツールは、動画・静止画によるコンテンツ作成に強く、
LMS（学習管理システム）は学習の進捗管理に強いのが違いです。

続いて用途面ですが、
動画マニュアル作成ツールは、業務の手順やポイントをコンテンツ化して、
多能工化・品質平準化・生産性向上につなげるものとして使われます。
一方でLMSは、研修コンテンツを動画化して、学習の進捗を管理することで、
研修やそのフォローの効率化につなげるものとして、導入されています。

ざっくりと捉えると、
動画マニュアル作成ツールは「コンテンツをつくる」、
LMS（学習管理システム）は「コンテンツをつかう」の領域に特徴があります。

動画マニュアル作成ツールとLMS（学習管理システム）を
もう少し詳しく見ていきましょう。

「概要」「機能」「運用」「コンテンツ」「利用シーン」「目的」の
6つの視点で説明します。

◆動画マニュアル作成ツール

1.概要
コンテンツが最初から用意されているわけではなく、自社で作成をする必要があります。
作成したコンテンツは専用のプラットフォームで管理することが出来ます

2.機能
コンテンツ作成が簡単です。
通常、動画編集ソフトには複雑なエフェクトが搭載されていますが、それらを排除し、
動画作成が未経験者でも扱えるようになっています

3.運用
閲覧状況をデータで把握することができるので、
コンテンツの運用・改善に役立てることが可能です。

4.コンテンツ
動画とはいえ、あくまで「マニュアル」なので、
動画コンテンツは30秒～3分間といった短時間のものになります。

5.利用シーン
業務で困った時に閲覧して、仕事の手順を確認するケースが多いでしょう。
あと、朝礼・終礼・ミーティングで業務手順を確認するという具合に、
定例の機会を使って、計画的に学習するケースもあります。

6.目的
多能工化や品質の平準化、生産性向上、教育の効率化
といったことを目的として導入されています。

◆LMS（学習管理システム）

1.概要
コンテンツが最初から用意されているわけではなく、自社で作成をする必要があります。
作成したコンテンツはLMSで管理をします。

2.機能
学習の進捗をチェックするための進捗管理や理解度テストが主要な機能です。
動画撮影の機能があるツールもありますが、編集機能には優れていません。
コンテンツの質を高めたい場合は、動画編集ソフトを別に導入する必要があります。

3.運用
コンテンツは自社で作成する必要があります。
作成機能を搭載していない場合もあるので、その場合は別途編集ソフトを用意する必要が
あります。
コンテンツが完成したらLMSに格納し、習熟度をチェックしながら学習を進めます。

4.コンテンツ
コンテンツは研修動画を配信することが多いです。
2時間の研修を2～4分割にするなど、
30分～60分間の長めの動画を配信することが多いようです。

5.利用シーン
多くの拠点や店舗を展開している企業が集合型の研修を行う場合は、
1か所に集まる必要があり、時間や費用がかかっています。
また、多くの拠点・店舗の従業員が1つの研修日程に都合を合わせるのが大変で、
日程調整が難しいというケースがよくあります。
この問題の解決方法として、LMSを導入し、集まらなくても研修を受講できる環境、
業務の合間に学習できる環境を作ることが多いようです。

6.目的
研修やフォローの効率化を目的として使用されています。

「概要」「機能」「運用」「コンテンツ」「利用シーン」「目的」の
6つの視点でご説明させていただきましたが、いかがでしょうか。

両方ともプラットフォームを持ち、そこに動画コンテンツを自社で作成・掲載し、
それを閲覧するという点は共通しています。

違いは、動画マニュアルは、多能工化や品質の平準化・生産性向上を目的として、
業務の手順・ポイントを30秒～3分の動画にして学習しますが、

LMSは研修やフォローの効率化を目的として研修コンテンツを動画化し、
学習の状況を管理するという点です。

用途によって、どちらが自社に適しているのかが変わりますので、
どちらが良いか迷われましたら、気軽にお声がけください。

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