一問一答

違いについて、機能と用途の2つの視点でお答えします。

まず機能面ですが、
動画マニュアル作成ツールは動画の時間が長くても3分程度のものを作成し、
プラットフォームに掲載し、閲覧します。

一方、Eラーニングは動画の時間は30分～60分程度のものが、
すでにプラットフォームに掲載され、閲覧できる状態になっています。

続いて用途面ですが、
動画マニュアル作成ツールは、業務の手順やポイントを伝えるコンテンツを作成し、
多能工化・品質平準化・生産性向上につなげるために使われています。

一方、Eラーニングはすでに掲載されている動画化された研修コンテンツの閲覧・管理を通じて、
研修やそのフォローの効率化につなげるものとして導入されています。

動画マニュアル作成ツールとEラーニングを
「概要」「機能」「運用」「コンテンツ」「利用シーン」「目的」の
6つの視点に分けて、詳しくご説明します。

◆動画マニュアル作成ツール

1.概要
コンテンツが最初から用意されているわけではなく、自社で作成をする必要があります。
作成したコンテンツは専用のプラットフォームで管理することが出来ます。

2.機能
コンテンツ作成が簡単です。
通常、動画編集ソフトには複雑なエフェクトが搭載されていますが、
それらを排除し、動画作成が未経験者でも扱えるようになっています。

3.運用
自社の仕事の仕方がマニュアルとなっているため、
閲覧した人は業務の中ですぐに実践することができます。
また閲覧チェックやトレーニング機能も搭載しており、
学習の進捗状況を管理することも可能です。

4.コンテンツ
動画とはいえ、あくまで「マニュアル」なので、
動画コンテンツは30秒～3分間といった短時間のものになります。

5.利用シーン
業務で困った時に閲覧して、仕事の手順を確認するケースが多いでしょう。
あと、朝礼・終礼・ミーティングで業務手順を確認するという具合に、
定例の機会を使って、計画的に学習するケースもあります。

6.目的
多能工化や品質の平準化、生産性向上、教育の効率化といったことを目的として
導入されています。

◆Eラーニング

1.概要
動画研修コンテンツと、コンテンツにいつでもアクセスするための
プラットフォームが最初から用意されています。
コンテンツが最初から用意されている点が、
動画マニュアル作成ツールやLMS（学習管理システム）との違いです。

2.機能
階層別・課題別の様々な動画研修コンテンツと、
学習の進捗をチェックする進捗管理機能が主な機能です。
理解度テストの機能がついているツールもあります。

3.運用
業務の合間で時間を確保し、動画研修コンテンツを視聴します。
ただ、自社の業務と直結している訳ではないため、
受講者が知識を咀嚼して、使えるようにする必要があります。
学習の進捗を管理し、必要なインプットが計画的に行われているかどうかを
チェックします。

4.コンテンツ
コンテンツは研修動画を配信することが多いです。
2時間の研修を4分割にするなど、長めの動画（30分～60分）を配信することが多いようです。

5.利用シーン
多くの拠点や店舗を展開している企業が集合型の研修を行う場合は、
1か所に集まる必要があり、時間や費用がかかっています。
また、多くの拠点・店舗の従業員が1つの研修日程に都合を合わせるのが大変で、
日程調整が難しいというケースがよくあります。
この問題の解決方法として、LMSを導入し、集まらなくても研修を受講できる環境、
業務の合間に学習できる環境を作ることが多いようです。

6.目的
研修やフォローの効率化を目的として使用されています。

「概要」「機能」「運用」「コンテンツ」「利用シーン」「目的」の
6つの視点でご説明させていただきましたが、いかがでしょうか。

動画マニュアル作成ツールは、自社独自のコンテンツを作成して運用しますが、
Eラーニングは一般的な内容の研修コンテンツを視聴するというのが違いです。

動画マニュアル作成ツールは
自社独自の仕事の仕方や強みをノウハウとして残せるのは大きな利点になりますが、
作成には時間と手間がかかります。

一方、Eラーニングには独自性はありませんが、
「すぐに使いたい」というニーズには対応することが可能です。

用途によって、どちらが自社に適しているのかが変わりますので、
どちらが良いか迷われましたら、気軽にお声がけください。

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