一問一答

あります。

方法は2つあります。
それは『統一する方法』と『統一しない方法』です。

＜統一する方法＞

統一する方法から説明します。

統一する方法は、優秀なトレーナーが教えている内容、
もしくはトッププレーヤーのやり方で統一することです。

つまり、もっとも生産性が高く、
社内でも納得性の高い方法を会社の基準にします。

しかし、現場にはやり方を統一できない理由があります。
それは、優秀なトレーナーもしくはトッププレイヤーのやり方を新人に教えた場合、
新人のスキルが未熟で、再現出来ないケースがあるからです。

この対策として、新人のスキルに合ったやり方を用意します。

例えば、
飲食店でお客様にドリンクの入ったグラスを運ぶ時のトレーの使い方について、
説明します。

最終的に目指してもらいたいトレーの使い方は、
「ドリンクの入ったグラスを8個トレーに乗せ、ぐらつくことなくお客様に提供する」
とすることです。

しかし、入社直後にこの動作を新人に求めた場合、
グラスを倒してしまいお客様にご迷惑をかけてしまうケースが多いようです。

そこで、次のように新人のスキルに合ったやり方を用意します。

レベル1.両手で4つのグラスを持って、お客様に提供することができる
レベル2.トレーを使用して、4つのグラスを持って、お客様に提供することができる
レベル3.トレーを使用して、8つのグラスを持って、お客様に提供することができる

このように「トレーを使用して8つのグラスを提供する」ことが出来るようになるまでに
新人のスキルに合わせたやり方を用意することで、失敗のリスクを減らすことができます。

業務のやり方を統一することで、
スタッフが異動しても、どこの店舗でもやり方が同じなので、
すぐに戦力として活躍することができ、再教育の必要もありません、

＜統一しない方法＞

続いて、統一しないやり方を説明します。

統一しない方法は、店舗ごとに独自のやり方をマニュアル化することです。

そのためには、店舗でマニュアルを作ることができる人が必要になります。
多くの場合は、店長がマニュアルを作ることになるでしょう。

しかし、実際のところ、店長は忙しく、マニュアルを作れない店舗が多いと思われます。
よって、パート・アルバイトでも簡単に作成できるような仕組みを利用することが効果的です。

例えば、弊社が提供しているTeachme bizは簡単にマニュアルを作成できるため、
実際にパート・アルバイトがマニュアルを作成し、店舗を運営している事例もあります。

本部から現場に「今後はマニュアルを使って、教育してください」
「会社の基準に従って、仕事をしてください」と通達しても、
現場は自分たちのやり方を変えようとせず、マニュアルの活用が進まないケースも多いようです。

これでは、マニュアルを使った教育の仕組み化が進まなくなってしまいます。

よって、現場がマニュアルに対して、前向きに取り組める環境を用意することも重要です。
そのために、業務のやり方の統一にこだわらずに、現場がマニュアルを作成しながら、
「マニュアルがあると便利だな」という認識を持ってもらえるように進める方法もあります。

以上、統一する方法としない方法を説明しました。

会社としては、統一したやり方を設定しつつも、
店舗ごとで一部は独自のやり方をマニュアル化するという、
上記のやり方をミックスしている事例もあります。

教育の仕組み化を進めていく際に、
会社の風土や現場の実行力を鑑みて、決めると良いでしょう。

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