マニュアル作成ツール Teachme Biz 導入・運用支援

一問一答

人手不足の対策として、多能工化を考えているのですが、有効でしょうか?

マニュアル作成担当者のための「実践で役立つ」Q&A集
マニュアル作成担当者のための「実践で役立つ」Q&A集
Q

人手不足の対策として、多能工化を考えているのですが、有効でしょうか?

A

一人が複数の業務を受け持つ多能工化の取り組みは、製造現場から始まりました。
物を作る生産性を高めるには、繰り返し同じ作業に取り組むことが常識だった時代があり、実際に大きな成果を上げていました。
複数の作業の習得には時間がかかりますが、一つの作業であれば、習得にそれほど時間はかからないからです。
なので各製造メーカーは、一人の人に一つの作業を任せる分業生産の仕組みを導入し、生産性を高めていきました。
ところが、時代は変わります。
それは、少品種大量生産の終焉です。
一定の経済水準に達すると、消費者の趣味趣向は多様化し、他者と同じモノは持ちたくないという意識に変化します。

この時代に求められる生産方式は、多品種少量生産。
こうなると、一人の人が同じ作業を持続的に繰り返すだけの仕事がなくなります。
このトレンドから考案されたのが、一人の人が複数の仕事をこなす多能工という仕組みです。
インターネットが普及した現代、消費者者の趣味趣向は、さらに多様化されています。
これらのマーケットニーズの移り変わりに順応していく上で、多能工化は念頭に入れておくべき仕事の取り組み方になります。
さて、前置きが長くなりましたが、ご質問の
「人手不足の対策として、多能工化は有効か?」
の答えですが、

①足りない人手を補う上での有効性
②人手不足の原因となる退職者の抑制

という2つの観点から、解説していきます。

①足りない人手を補う上での有効性
人手が足りない状態とは、絶対数としての人手が足りない場合と、ある仕事に取り組める人が足りない場合とに分解できます。
以前、ある飲食店で、深夜帯を一人で勤務させるワン・オペ(one operation)が問題となりましたが、このように絶対数が不足している時には、人材を補充するしか手はありません。
ところが、ある仕事に取り組める人が足りない場合は、その仕事をできる人を社内で育成すれば、不足分を補える可能性があります。

②人手不足の原因となる退職者の抑制
多能工は、一人の人が複数の作業を担当するので、対義語は、単純作業となります。
多能工と単純作業の特性は、下記の通りです。

作業分類 習得の難易度 長期継続時の心理
単純作業 習得は容易 マンネリ化
多能工(複数作業) 習得が困難 仕事のローテーションによる気分転換が可

単純作業は、習得しやすい反面、長く続けるとマンネリ感が生まれます。分業体制が確立された製造工場のライン作業が、人間をロボット扱いする非人道的な行為だとの問題指摘がされたこともあるくらいです。
多能工(複数作業)は、習得するまでに手間がかかりますが、身につけた後は、仕事をローテーションできるので、新鮮な気持ちを保てます。
この特性から導き出される解は、入社当初は、単純作業から業務に慣れてもらい、徐々に担当業務を増やして、多能工化を進めるということになります。
飲食店の場合、キッチン部門とホール部門に区分けして、この部門内での業務分担をするのではなく、キッチン部門のスタッフにホール業務を、ホール部門のスタッフにもキッチンの仕込み業務をというような多能工化を実現すると、業務の生産性が高まるだけではなく、仕事のやりがいが増し、それぞれの部門の仕事の苦労も分かち合えるので、風通しのいいチームになるという実例があります。

多能工化は、人手不足を補うという消極的な目的ではなく、人のやる気と能力を引き出す上で有効な施策と捉えて積極的に実施すべきでしょう。

アッシュ・マネジメント・コンサルティングでは、誰でも簡単にマニュアル作成を行うことができる、マニュアル作成ツール「Teachme Biz」の導入支援を無料で提供しています。業務効率化のために、マニュアル作成ツール導入をご検討中の方や、マニュアル作成の効率化・定着化にお悩みの方は、ぜひ、お気軽にご相談ください。

FREEDOWNLOAD

マニュアル作成ツール比較表

代表的なマニュアル作成ツールと
Teachme Biz を
機能・価格・実績で
比較しました。

マニュアル作成ツールをご検討中の方にツール選定に役立つ資料を無料でご提供いたします。

代表的なマニュアル作成ツールとTeachme Biz を機能・価格・実績で比較しました。

10項目の機能面から導入・運用を行った場合の料金シュミレーションまで
各ツール毎に比較しておりますので、
マニュアル作成ツールの導入をご検討の方は是非ダウンロードください。

CONTACTお問い合わせ・資料請求

ご不明点・疑問点等、
お気軽にお問い合わせください!

お問い合わせ・資料請求